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| 東京メトロ東西線早稲田駅の西側出口、 早稲田駅前信号のところから南へ夏目坂通りを上っていく坂です。坂道にある標識には 、 夏目漱石の随筆『硝子戸の中』（大正四年）（１９１５）によると、漱石の父でこの辺りの名主であった夏目小兵衛直克が、自分の姓を名づけて呼んでいたものが人々に広まり、やがてこう呼ばれ地図にものるようになった。 と記載されています。 夏目漱石は、 慶応三年（１８６７年）この地で生まれました。坂道を上り始めた左側に 「夏目漱石誕生之地」の石碑が建っています。『硝子戸の中』（がらすどのうち）の一節を載せておきます。 ・・・・・・・・ 父はまだその上に自宅の前から南へ行く時に是非共登らなければならない長い坂に、自分の姓の夏目という名をつけた。不幸にしてこれは喜久井町ほど有名にならずに、ただの坂として残っている。しかしこの間、或人が来て、地図でこの辺の名前を調べたら、 夏目坂というのがあったと云って話したから、ことによると父の付けた名が今でも役に立っているのかも知れない。 ・・・・・・・・ （２００４．９．９撮影） |
〇 所 在 地 新宿区西早稲田１と２の間
○ 交 通 東京メトロ東西線早稲田
